黒とオレンジ色の芋虫を発見!これは何?
ある日、わが家のパンジーを植えている植木鉢にまっ黒なトゲトゲの幼虫が居るのを発見しました。
見た目は黒くてオレンジの縦線と斑点が入ったビビットな模様。おまけにトゲトゲで思わず「気持ちわるっ!」とツッコミたくなる風貌。
どう見ても毒虫にしか見えないのですが、念のためにスマホを取り出して調べてみることにしました。
すると「ツマグロヒョウモン」という綺麗な蝶々の幼虫であることが判明。
そして、毒はないそうで一安心。
トゲトゲは意外と触っても柔らかいです。触る気があまり起きませんけど。
この気持ち悪い幼虫がどんな綺麗な蝶々になるのか、思わず「みにくいアヒルの子」を連想してしまいました。
好奇心から気になるので、虫かごを出してパンジーの葉ごと水を浸した小瓶に入れて育ててみることにしました。
餌は何を食べるの?
餌はとりあえずパンジーの葉っぱがあるので、新鮮なものを絶やさず入れていました。毎日ムシャムシャ食べて、小さな子は2度ほど皮を脱ぎながらすくすくと大きくなっていきました。
割り箸や板など掴まりやすいものを入れておくと、休憩するらしく上に乗ってきます。葉っぱを食べてそのまま休憩したほうが効率が良さそうな気がするのですが、柔らかくて落ち着かないのか、天井や壁とか身体が安定する固いところが好きみたいです。
掴まる力が弱いのか、アゲハの幼虫などと違って、けっこうすぐにポロッと落ちます。
葉っぱを取り替えるときは要注意です。触るとチクチクしますが、優しく持つと大丈夫です。
生まれて間もない幼虫。うすい灰色で、約5mmほどのサイズ。うっかり見落としそうで危なっかしいことこの上ない。食べる量はものすごく少ないです。砂粒のように小さいフンをします。
何度も皮を脱いで少しずつ大きくなります。
1cmくらいに大きくなった様子。
最終の脱皮前の状態。皮を脱ぐ前は葉っぱも食べずにずっとじっとしています。死んでるのかな?と心配になりますが、2日ほどで脱皮しました。皮膚が少しつや消しで乾いたように見えるのが目安です。
お互い仲間だというのは分かるみたいで、よく近くにいます。
おとなしいのでケンカはしないですが、ぶつかると身体がトゲトゲなので痛いらしく、頭を振り回してイヤイヤしてる時があります。
脱皮中のようす。みるみる皮が脱げていきます。
脱皮できました。色が透き通っています。
脱皮して少し後。だいぶトゲが伸びてきました。ここからは脱皮はせずに、身体がどんどん大きくなり葉っぱもたくさん必要になります。
数時間もすると色が黒にもどってきます。色が戻るまでは葉っぱは食べません。
数日後。かなり大きくなりましたが、足は変わらず細いです。
もう脱皮しなくなった終齢幼虫。皮を脱いだ回数を数えているのですが、米粒みたいに小さい間は何回脱いだか分かりにくくて。サイズは5、6cmくらいまで大きくなります。この頃になるとすごく食べて、パンジーの葉っぱをどんどん消化しています。だいたいこの大きさから数日中にサナギになります。
部屋の中で飼っているので、夜は虫かごの上から軽く新聞紙をかぶせて暗くして、寝かせています。眠るときはみんな壁の上に貼りついていることが多いです。
注意書き
このサイトは分かりやすいようにツマグロヒョウモンが育つ時系列順に記事を書いていますが、この文章を書く頃には何度も幼虫を育てているので内容が前後することもあります。
ふうん、こんな蝶々がいるんだ〜と楽しく読んでいただけたら嬉しいです。
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