幼虫がぶら下がっている?ツマグロヒョウモンがサナギになる
ある日、割り箸の上から吊られたようになっているツマグロヒョウモンの幼虫。
最初みたときは何事かと思いましたが、どうやらこれがサナギになる準備段階で「前蛹(ぜんよう)」というそうです。
一点だけの宙吊りでサナギになるなんて、なんとも不安定だなと思います。
時々野外でスミレの葉の裏とか、壁とかでサナギになっているのを見かけますが、もしかしたら敵から身を守るために風に揺られている枯れ葉に似せているのかなとか思ったり。
虫かごの天井からも。とにかく固くて安定する場所が良いようです。
この状態になってからまる半日、約12時間くらい経つと、完全なさなぎになります。
ここまでくれば、もうスミレの葉は食べないので不用です。
サナギになる前のお話
位置を決める前まではずっとゴソゴソ動き回りまわっています。一度サナギになってしまうと動けなくなるので、安全な場所を探しているんでしょうね。とはいえ虫かごの中にいる限りはどこも安全なのですけど。こればかりは話しかけても伝わらないので静かに見守っておきます。
ぶら下がる前。おしりを割り箸へ念入りにグッグッとつけています。糸をつけているようです。
ぶら下がる瞬間の動画をようやく撮れたので、よければご覧ください。
入念に足場を確認しながら糸で固めて「パッ」と手を離しています。この瞬間がまさに一瞬です。
毎朝の葉っぱの入れ替えとフンの掃除の時、サナギたちを刺激しないよう気をつけているのですが、まだ目は見えている状態らしく割り箸ごと持ち上げると嫌そうに体をくねらせます。
なので、ストレスを与えては申し訳ないので別の虫かごを用意して、そちらへ移します。まだサナギになっていない幼虫が歩いているところにうっかり触られたら、落ち着かないですので。
見た目はとても静かですが、このトゲトゲした物体がいずれ羽の生えた蝶々になるのかと思うと、いま身体の中で大改造が行われているんだなと何とも神秘的な気持ちになります。
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