2023年の育てている様子
今年は暖かくなるのが早いので、3月早々からスミレの葉っぱに卵のまま越冬したらしいツマグロヒョウモンが生まれていました。1匹だけで懸命に生きている感じが伝わってきます。
まだそんなに葉っぱを食べないですが、スミレの葉が少ないのでこの後ケースに保護して他の鉢植えのパンジーの葉をあげています。
スミレの新芽が次々と出てきました。もう春も間近ですね。
一週間後。脱皮して少し大きくなりました。だいぶ暖かくなってきたので、よく動き回っています。
さらに一週間後。最後の脱皮を終えて、どんどん大きくなってきました。
1匹だけしかいないので葉っぱを食べ放題。食欲旺盛でもうすぐサナギになります。
サナギになりました。金色のトゲがキラキラして綺麗です。身体が小さいのでオスかな?と考えています。
鉢植えのすみれの花が咲きました。すっかり春ですね。
パンジーのお花もよく咲いてくれています。
2週間後、無事にオスが生まれました!早くケースから出してとバタバタするので、大急ぎで写真を撮ったらブレブレです。
このあと元気に旅立って行きました。もう寒くはならないので安心です。
5月-7月の様子
スミレは乾いた場所でも育つのですが、今年は試しに土を増やして栄養剤も少し入れてみたら、すごい葉っぱが大きく育ってきています。
食べ頃なのですけど他の場所にスミレがいっぱい生えているためか、まだあれから幼虫は我が家にはやってきません。早く来れば食べ放題なんですけどねえ。
6月下旬に、ようやく幼虫が来てくれました!見つけた時はもう終齢幼虫サイズまで大きくなってきていたので、ケースに入れて育てています。
3匹いますが葉っぱを大量に食べて平和に過ごしています。
数日後、みんなサナギになりました。
1匹はスミレの茎でサナギになったため枯れて下がってきたので、茎を切り取ってセロテープで割り箸に貼り付けました。
茶色いの黒いの、色とりどりです。
もうスミレは食べないので、葉っぱを取り出してあとは蝶々になるのを待つだけです。
1週間後、みんな無事に羽化して元気に旅立っていきました。夏は生まれるのも動き出すのも早いです。
女の子、男の子、今のところだいたい半々で生まれています。男の子のほうがサナギでも成虫でもサイズが小さめです。
8月の様子
あれから幼虫が増えて、入れ替わり立ち替わりで順調に巣立っています。
スミレの鉢植えにカマキリがやってきました。目が合ってしまった。
何か食べるものでもあったかな?と思ったら、幼虫が食べられてる!ガーン(꒪д꒪II もう内臓飛び出てるし大ショック。。。リアル弱肉強食です。申し訳ないですが、このあとカマキリを手で捕まえて少し離れた草むらへ移ってもらいました。
早めに全部の幼虫を室内のケースに入れました。いまサナギが13匹、幼虫が21匹。大渋滞なので幼虫とサナギでケースを2つに分けています。外もいろんな蝶々が飛んでいるし、今が最盛期ですね。
9月の様子
相変わらずどんどん幼虫がやってきます。食欲がすごくて鉢植えのスミレだけでは足りず、他所から少しずつ採ってあげています。時々葉っぱにすでに幼虫が付いていることがあるので要注意です。
サナギ用に分けているケース。幼虫と一緒にすると、お互いぶつかるのでストレスをかけないようサナギになったら移動させています。
今年も羽化に失敗して不完全な成虫が1匹生まれてしまいました。羽根はそこまで変形していなかったのですが、胴体も口も曲がっていて毎日口にはちみつを付けても飲むことができなかったのか、介護しても残念ながら5日目でお亡くなりになってしまいました。この後、土のあるところに埋めました。
幼虫になるまでは順調だったのですが、原因が分からず悲しくなってしまいます。データを残して次の子に生かさないとですね。
ひとまず元気な子達はみんな巣立ってしまい、冷蔵庫に保存しているスミレの葉っぱが痛んできたので水で洗って新鮮なものを選別しています。置いている間に根っこが生えてきた葉っぱもあります。茎だけなのに、すごいド根性。これはもうしばらく瓶に生けて鉢植えに植えるつもりです。
10月-11月の様子
みんな旅立ったと思ったのつかの間、帰ってきてしっかり卵を産んでいったのでお世話で大忙しです。蝶々に帰巣本能はないと聞いたことがあるけれど、あいさつしにヒラヒラと飛んで来てくれたり、スミレの植木鉢のすぐ横にいるのに逃げもせず卵を産んでいったりと、帰巣本能はあると思います。
せっせとお世話をしているうちに、次々とサナギになっていきます。ケースの天井がすごいことになっています。
産まれてしばらくはボーっとしているので、逃げもせず葉っぱの上に乗っています。
羽化が失敗した成虫。サナギの殻を自分で外す力もないので、手で取りました。数日でも生きてくれたらいいなあ。
はちみつを飲ませようと色々試行錯誤をしていましたが、一週間後に残念ながらお亡くなりになってしまいました。こうして見ると、健康で元気に飛んでいる蝶々を見かけるのはすごい奇跡だなと思います。
同じ時期に生まれた羽化が失敗した成虫。こちらは羽が少し曲がっている以外は元気なので長生きしています。はちみつもよく飲んでくれます。
サナギになるときに落ちてしまった子を木工ボンドで補修しました。このサナギの形って、やっぱり落ちやすいよなと思いつつ。この後無事に生まれてくれたのでホッとしました。
12月の様子
今年は蝶々と幼虫たちとの生活がまだ続いています。サナギから出てこれず途中で止まっている子を手で取り出して、身体は元気そうなので朝晩はちみつをあげて育てています。
餌をくれる人を覚えているのか、最近は話しかけると口を伸ばしておねだりしています。
約2ヶ月長寿を全うしました。寒い時期のほうが活動が緩やかになるためか、寿命が長いみたいです。このあと土に埋めました。
同時に育てている蝶々も2ヶ月以上長生きしています。来年に引き続きます。
番外編
なかなか生まれなかったサナギをそのままケースの中に置いていたら、風化して下に落ちてしまいました。
もう死んでしまっているので土へ埋める前に解剖してみると、ちゃんと蝶々の形になっていました。なぜ生まれなかったのかは分かりませんが、身体の作り替えがうまくいかなかったのかなと想像しています。
関連記事
- 黒とオレンジの芋虫がやってきた
- 餌がない!何を食べるの?
- 幼虫が逆さまに?
- 美しい金色のサナギ
- いよいよ羽化
- 旅立ちのとき
- オスメスの見分け方
- さなぎが落下した時の対処
- 羽化失敗したらどうする?
年ごとの記録
幼虫の飼育に便利なもの
飼育ケース(各種サイズあります)
【楽天】飼育容器 特大M 黒(330×270×240mm) プラケース 虫かご 昆虫 メダカ ザリガニ 両生類など【HLS_DU】 関東当日便 |
スミレ苗・餌が見つからない時に
(※まずは道ばたを探してください)
成虫のエサ
成虫を育てる時のハチミツ